環境保全審議会議事録
平成16年10月12日10:00〜
市役所27階第二会議室

抜粋(中略)


○会長
ただいま、平成13年2月に策定しました、一般廃棄物処理基本計画の改定をすることに
ついて、趣旨と背景を説明いただきました。諮問事項につきまして、この審議は従来専門部会を立ち上げまして細かな議論をしていく手法を今回も考えておりますが、この際、この改定についての御意見、あるいは、お気づきの点ございましたら御意見を賜りたいと思います。

大井としひろ委員
今御説明いただいた中で、特に気になっておるのが13ページの13大都市のごみ量の比較というところの@のところなんですが、先ほど大阪市についての話もありましたけれども、神戸市のこの1人当たりのごみの排出量というのは大変多くございます。
このことにつ
いて、ごみを減らしていくための取り組みというのが、私予算委員会とか決算委員会でも局長にお話しさせていただきましたけれども、大変遅れています。

特にもっと具体的に言いますと、ここにもチラッとごみの有料化というような文言が入っておりましたけれども、これは国の方で、今まさに審議会で、検討されております。
すなわちごみを抑えるための一つの方策ということで国でもお考えになられている。
しかし、神戸市ではこの有料化のことについてどの程度お話しをされて、どの程度市民の皆さん方に御説明されて、議論をどういうところでされておるのか甚だ疑問でございます。

ごみの有料化、例えば、横浜にしても札幌にしてもやっておられる。
きょうは京都からも先生こられておりますけれども、京都も今真剣に有料化について議論されておられる。福岡でもそうです。こういう大都市の中でごみのことを考えていくと、やっぱりごみを抑えるということになります。

婦人会の代表の方も来られておられるので、もう少しつけ加えさせていただくと、色々な方が色々な形でごみを出さないということで取り組みをされておられる。
婦人会の方々が色々な形でごみを抑えていこう、また、ある人はごみを堆
肥化する高い機械を買われてやっておられる。ごみを少なくしようと一生懸命やっている市民の方々がおられる一方で、ごそっとごみを出されるところがある。同じ値段というのが、不思議でなりません。

そのことについて、神戸市はもっと真剣に、局長以下、と言うよりも市長以下だと思いますけれども、取り組んでいただいて、ごみの有料化については、お金を取れということではなくて、たくさん出される方からのごみを抑えるためには、少しぐらい負担をしていただかないと、ごみをたくさん出した人も少なく出した人も同じだというのはやっぱり不公平すぎると思います。それなりにお金をかけて色々な工夫をされている方々も税金一緒だという現状について、考えていただいて、ぜひ今回の改定では、ごみの有料化についても御議論していただきたいと思います。

それはただ単にお金を取るということではなくて、抑止策としてのごみの有料化ということでございます。そういうことをぜひお考えいただいて早急にごみの抑制ということの一つの大きな手段として、有料化についてもじっくりと御議論をしていただきたいと思います。以上です。


 会長
神戸市はどんな段階でございましょうか。

 事務局
はい。ごみの有料化について他都市の状況を少し御説明を申し上げますと、13大都市の中で、いわゆる、粗大物を有料化をしておる都市が大部分でございまして、今、粗大物の有料化をしていないのは大阪と神戸だけというような状況になってございます。普通ごみの方でございますが、こちらの方は13大都市の中でも実施については、いろいろ議論があるというような状況で、北九州市が指定袋に料金を乗せているという状況になってございます。

会長
神戸市は、今のところは他都市の状況を調べているというところでしょうか。

事務局
はい。今回の改定の中で議論をしていただいて、今後の方向を出していきたいと考えてございます。

会長
改定のときの一つのテーマにしていただきたいと思いますが、ごみも高いところから低いところへ流れるので、有料化すると、当然無料のところへごみが流れるというようなことになります。ですから、全国一斉にやるべきだという気がしますけども、今のところ各自治体まちまちというようなことですね。それもテーマにしたいと思います。

次の御質問どうぞ。

大井としひろ委員
もう一度ちょっと関連することでお聞かせいただきますけれども、先ほどの説明の中で、7ページに事業系ごみの減量のためのシステム整備ということを書いておられますね。
今もごみの減量ということで考えていくということだったのですが、ここの中に搬入手数料の改定というのがあり
ます。この搬入手数料の改定が10キログラム70円から80円になったとありますが、これは一般の事業者の方がごみの焼却場へ持ってきたらこの値段になるんですね。

お聞きしたいのは、こういうものを廃棄物許可業者の方が持ってきたら幾らで処理されるんですか、神戸市の場合。この点お聞かせいただきたい。


事務局
許可業者が市の搬入施設へ持ち込んだ場合の料金のことでございますが、この15年1月に手数料改定した段階で、減免率50%という形にさせていただいていますから、10キログラム当たり40円の搬入手数料をいただいておるということです。
排出事業者には、それに運搬手数料を乗せた形で御負担いただいているということで、現在は、可燃ごみについては10キログラム当たり200円が上限額という形で御契約をしていただいておるということでございます。


大井としひろ委員
そうしましたら、1キログラム4円ということですね。
例えば、東京だったら1キログラ
ム12円、京都、大阪、神戸が大変悪いらしいというのは聞いておるんですけども、京都でも7円と聞いています。

神戸は極端に許可業者の方々に優遇しているというか、神戸市の市民の方々の税金をここで使い、一般事業者の負担率が高いということで、市民が許可業者の方を育成しているような、そんなシステムに神戸市の場合はなっているのではないかなと思っております。

この辺のところ、他都市の状況をもう少しお聞かせいただけますか。


会長
事務局、わかりますか。

事務局
今手元に資料がないのでうろ覚えで申しわけないのですが、現在、神戸市が許可業者からもらっている搬入手数料というのが10キログラム当たり40円という数字です。

これは、今現在、13大都市の中では下から2番目だったと思います。
一番下が福岡で、10キログラム当たり33円だと思います。それから、隣接の大阪市でございますが、10キログラム当たり、40円50銭ということで、ほぼ神戸と同額だと思います。
あと、東の方に比べ、こちらの京阪神、それから、福岡市は低い水準であることは間違いないと思います。
また、これが許可業者を優遇しているのではないかという御指摘についてですが、当初、減免につきましては、許可業者が零細であったために、経営を安定させて円滑に事業系ごみの収集を図ろうという考え方があったのは間違いございません。

今現在50%に減免しておりますのは、この料金改定をさせていただく前、許可業者を通じての料金が10キログラム当たり12円という非常に低い額でございましたので、それを改定するに当たりまして、一気に80円まで持っていきますと、排出事業者の負担感というのが非常に大きいということがございました。
現在は経過措置ということで40円とさせていただいているということでございます。以上でございます。


大井としひろ委員
神戸市は、何でもかんでも焼却だ、埋立だとやってきたきらいがあります。
ようやく分別回
収だと言ってますけれども、今お答えいただいたように、やっぱり焼いた方が安いのだと、そんなところがあちこちに見えてきます。

そこのところは色々なパンフレットでもお書きいただいているように、ごみを抑える、リサイクル、ここのところにもっと力を入れていただいて真剣に議論していただいて、神戸市長先頭に立っていただいて、ごみの問題というのは一番大きなテーマだと思いますので、厳しいような言い方させていただきましたけれども、お考えいただいて、ごみを抑える、リサイクルする、その辺のところをもう少し真剣に、この場でも、そういうところを御議論していただくようにお願いします。以上です。


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