2013.09.05 : 平成25年文教こども委員会 本文

56 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 先ほど陳情者の方から,切実なお話を聞きまして,いろいろ御質問したいと思います。まず最初に,父兄の声ということで,先ほど陳情者の方からも,だいち学童保育コーナーの現場を見てほしいというような話があったにもかかわらず,こども家庭局──これはこども青少年課だと思いますけれども,見に行かなかったと,そういうお話がありましたけど,それは本当ですか。

57 : ◯長田こども家庭局長

◯長田こども家庭局長 先ほどそういう陳述がございましたが,少し誤解されているように思っております。私どもは,当然,現場のほうを,もちろん見させていただいてます。

58 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) もう1度御確認しますけれども,当然行ってるとおっしゃられましたけども,いつ行かれたんですか。

59 : ◯長田こども家庭局長

◯長田こども家庭局長 申しわけありません,ちょっと今の段階では日にちをはっきりお答えはできかねます。申しわけありません。

60 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 答弁できないということは,見に行かれてないんじゃないんですか。

61 : ◯長田こども家庭局長

◯長田こども家庭局長 見に行ったという事実は,これは間違いございませんが,日にちにつきまして,今,手元に手帳等もございませんので,これは後ほど確認させていただいて,御報告をさせていただきたいと思います。

62 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 実はきのう,こども家庭局の課長も来ていただいて,係長も来ていただいて,実はきのう,見に行くつもりで行きましたんです。大黒児童館,それから,だいち学童保育コーナー,たかとりの。あと,だいち小学校もということで計画しとったんですが,きのう,大雨警報ということで子供たちが来られなかったんで,一応,大黒児童館とだいち保育コーナーは見せていただきまして,担当の館長とかコーナー長とはお話をさせていただきました。それが初めてだとは言いませんけれども,このお話はもっと前から,当然,御父兄の方々は切実な思いで訴えておられたように聞いております。で,コーナー長も3人も4人もやめられておられるというような話も聞いておるんですけれども,もう1度尋ねますけれども,コーナー長から改善の要望があったということで,こども家庭局にお話をされたというようにおっしゃっておられましたが,そういう要望はあったのかどうかお尋ねします。

63 : ◯児玉こども家庭局子育て支援部長

◯児玉こども家庭局子育て支援部長 経過は確かにおっしゃいますようにいろいろありますので,少し補足して申し上げますと,25年の年末ぐらいから,利用者の方から市長への手紙等,受理,直接ですね,所管課として受理してきております。普通その段階で,そういう段階で,ここは学童保育は指定管理者──市の社会福祉協議会が指定管理者としておりますので,現地の状況をヒアリングしたり把握したりします。そのタイミングで施設の改修であるとか,予算に伴うものもございましたので,日付のほうは今はまだ確認できませんけれども,担当者のほうが現地を確認しております。
 それから,その後ですね,おっしゃるように陳情書というんですか,保護者からの署名が出たりとか,あるいはこういう陳情が出る前にも,直接お会いする機会もありますので,その前に,もちろん担当課長も係長も,現場のだいちコーナーだけじゃなくて,大黒児童館,そして陳情書にもございますように,たかとり児童館,それから大黒小学校長ですね,大黒小学校にも足を運んで現場を確認させていただいているところでございます。そういうやりとりの中で,コーナー長さんと,陳情書とか要望とか,そういう指定管理者との関係ですから,何かそういう受けたというのじゃないですけれども,利用者の方からそういう声があるということは自然──自然といいますか,聴取しているということであれば,お聞きしておる,事実であると思います。

64 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) ということは,要望というのは聞いておられるんですね。それに対してどうお答えされたんですか。

65 : ◯児玉こども家庭局子育て支援部長

◯児玉こども家庭局子育て支援部長 もともと当初,昨年度の話になりましたら,もともとここは,だいちコーナーをつくる前は,85名とか100名,大黒児童館を超えるような,いわゆる大規模過密の児童館でございましたので,だいちコーナーを設置させていただいた過去の経過,そして現在お聞きしているヒアリングの状況,だいちコーナーが置かれている状況について,我々が把握している状況をまず御説明をさせていただいて,先ほど御要望のあった,だいちコーナーの拡張につきましては,そういう経過の中で,大黒児童館のほうに比較的,24年度の実績から言いましたら,面積的には余裕がございましたので,大黒児童館とだいちコーナーとの地区割りの導入をさせていただきたいという話をさせていただいていると思います。その結果,先ほども申したような形になるわけでございますけれども,全体といたしましては,その大黒児童館の状況と,だいちコーナーの状況,それから,だいちコーナーをつくる前は,隣接にはなりますけど,たかとりコーナー,たかとりの児童館も含めて,だいち小学校の学童保育事業を担っておりましたので,こういう既存の3施設の中の有効活用といいますか,ルールの設定によります安全安心な受け入れについて,検討していきたいというようなことを,お答え申し上げたところでございます。

66 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 今の要望の中に,一切触れておられなかったけれども,過密やということで,子供たちのトイレが大変やという話がありましてね。で,御父兄の皆さん方は,トイレを何とかしてほしい。増設してほしい。できれば隣に空きスペースがある,テナントがあるんで,そこをぜひ使ってほしいというような声があったんですけど,トイレの件に関しては,どう対応されたんですか。

67 : ◯児玉こども家庭局子育て支援部長

◯児玉こども家庭局子育て支援部長 済みません,漏れておりました。確かに拡張ということで,規模をふやすということについては,なかなか時間もかかるし,予算もかかるというようなお話をさせていただきましたけれども,今,局長の答弁にもございましたけれども,我々でできる範囲のことの1つとして,トイレについてやるのかなということで,実は7月に直接担当課長が保護者とお会いした後──今年度の予算にあることでございますけれども,もちろんそれまでもそうでございますけれども,現地ではハード的には今の中で何とか工夫して,トイレの増室ができないかという具体的な話を,今進めておりまして,これは民間施設の借り上げでございますので,建物所有者との協議も要りますし,工事発注となれば,工事発注方の協議も要りますので,今その協議をしておるところでございます。できるだけ子供たちの活動スペースに影響を与えない範囲で,そういう利便性の向上,生活レベルの向上に向けての検討をしておるところでございます。
 それと,少し補足でございますけれども,そういうハード的な面を検討するとともに,ソフトの面では,やはり民間借り上げのコーナーでしたら,近くに公園がないとか,施設がないというところも多うございますので,指定管理者との間で,特に近くの公園であるとか,学校運動場を活用した積極的な外遊びのようなソフト面での改善ですね,そして近くのたかとり児童館のほうは,比較的スペースもございますので,そういったところへ交流というんですか,館外事業というんですか,そういうことで少しでも──そういう密室といいますか,部屋の中での利便性を上げるような協議も,ソフト面でもしておりまして,御要望のあった範囲で,ハード面でできる範囲でのトイレ施設,それから館外といいますか,館外でのソフト面でのさらなる努力につきましては,継続して行っているところでございます。そして,7月,お話では,来年度に向けて10月ごろ,そういった結果も踏まえて,もう1度お会いして,来年度に向けてのお話し合いを続けていこうと,そういうことで進めさせていただいているところでございます。
 以上です。

67 : ◯児玉こども家庭局子育て支援部長

◯児玉こども家庭局子育て支援部長 済みません,漏れておりました。確かに拡張ということで,規模をふやすということについては,なかなか時間もかかるし,予算もかかるというようなお話をさせていただきましたけれども,今,局長の答弁にもございましたけれども,我々でできる範囲のことの1つとして,トイレについてやるのかなということで,実は7月に直接担当課長が保護者とお会いした後──今年度の予算にあることでございますけれども,もちろんそれまでもそうでございますけれども,現地ではハード的には今の中で何とか工夫して,トイレの増室ができないかという具体的な話を,今進めておりまして,これは民間施設の借り上げでございますので,建物所有者との協議も要りますし,工事発注となれば,工事発注方の協議も要りますので,今その協議をしておるところでございます。できるだけ子供たちの活動スペースに影響を与えない範囲で,そういう利便性の向上,生活レベルの向上に向けての検討をしておるところでございます。
 それと,少し補足でございますけれども,そういうハード的な面を検討するとともに,ソフトの面では,やはり民間借り上げのコーナーでしたら,近くに公園がないとか,施設がないというところも多うございますので,指定管理者との間で,特に近くの公園であるとか,学校運動場を活用した積極的な外遊びのようなソフト面での改善ですね,そして近くのたかとり児童館のほうは,比較的スペースもございますので,そういったところへ交流というんですか,館外事業というんですか,そういうことで少しでも──そういう密室といいますか,部屋の中での利便性を上げるような協議も,ソフト面でもしておりまして,御要望のあった範囲で,ハード面でできる範囲でのトイレ施設,それから館外といいますか,館外でのソフト面でのさらなる努力につきましては,継続して行っているところでございます。そして,7月,お話では,来年度に向けて10月ごろ,そういった結果も踏まえて,もう1度お会いして,来年度に向けてのお話し合いを続けていこうと,そういうことで進めさせていただいているところでございます。
 以上です。

68 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) トイレの改修工事も,私が今回この話をお聞きして,当局と話して,そこで改善されたんじゃなかったの。で,市長の手紙で,そちらからの回答書,この皆さんからの市長の手紙の回答書にはどう書かれているか──そちら書かれたんと思いますけれども,多額の費用を要するから見送ったというような形で,やんわりと,できないというようなことをおっしゃっておられる。それで,私も相談を受けましてね,実態もお聞きしたりしていると,やはり子供たちのために,こども家庭局というのはできて,もう1年少したったんですか。その家庭局が,子供たちをおざなりにするっていうのは,どういうことなんですかということで,今回,トイレの改修というのを,初めて口にされたんじゃなかったですか。
 それから,御父兄の方とお会いされた7月と言われたけれども,これも私がいろいろお話しして,初めて会われたんじゃなかったんですか。その辺の話っていうのは,皆さん方,どういう感覚で対応されてるんですか。市民の皆さん方なり,この御父兄の方々をどう見ておられるのか,ちょっともう1度お尋ねします。

69 : ◯児玉こども家庭局子育て支援部長

◯児玉こども家庭局子育て支援部長 24年の5月に開設しておりますので──23年の5月,済みません,失礼いたしました。過去開設するまでの間,神戸市としては非常に大規模過密の問題について取り組んできておりましたので,そのことの今までの経過の説明を,非常に丁寧にしてきたというところと,そういった事情ではなくて,開設した後,この施設を御利用になられている方との間で,非常に説明に当たって,ひょっとすればうまく気持ちを酌んだ対応ができてなかったのかもわかりませんけれども,私どもとしましては,面積基準ももちろんありますけれども,現場を見せていただいて,そして登録人数だけではなくて,当日の登所人数の割合ですね──100%登園じゃないので,何%ぐらい登園するかという事情もお聞きしながら,そして多分,最初の年度につきましては,年度途中ということもあって,このだいちコーナーにつきましては,23年度の当初は29人,30人ぐらいだったと。その次の年に76人というふうに倍増しておりますので,大変,多分,23年度から御利用の方にとりましては,非常に過密感というのは,非常に強まったんじゃないかということも,改めて御意見を聞く中で認識もしておりますし,その中で,安全面について,過密になればなるほどですね,やはりそのいろんな子供同士との接触も多くなりますので,そういう面での御不安をいただいているという,御不安な声も真摯に受けとめさせていただいておるところでございますし,そういったこともあって,他の学童コーナーや児童館での過密対策の1つとして,地区割りなども導入させていただいておりますので,そういったことを参考にしながら続けさせていただいているところでございます。その中で,先生のほうからも御指摘をいろいろいただきながら,丁寧に対応する必要があるということについても改めて感じながら,予算マターでございましたので,予算のこともございますので,最初,慎重な,あるいは現場を見たというお話をさせていただきましたけれど,その後,十分に現場を見ながら,丁寧に対応させていただいていると,そういうふうに思ってます。

70 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) きのう,大黒児童館なり,だいち学童保育コーナーの,コーナー長とか館長さんとかとお話ししたときに,社会福祉協議会ですか,そこの責任者の方も来られておられました。こういう御父兄の方々との懇談会とか,そういうのはしておるのかとお尋ねしましたら,説明会はしていると,説明会。それは,入るときに説明会,要はされる。そうじゃなくって,懇談会というか,御父兄の方々との懇談の場というのは設けておるのかと。ないんですね。これは,だいちだけの問題じゃなくて,神戸市内の,この辺,全部そんなことになっておるんじゃないかなっていう気がしてるんですけど。懇談会とか,何かそんなんは実施されているのかどうか,ちょっと……

71 : ◯児玉こども家庭局子育て支援部長

◯児玉こども家庭局子育て支援部長 今,全児童館の状況を把握しているわけではございませんけれども,一般的にはおっしゃるように,来年度入所,入館される予定の方に対する説明会などをして,その中での質疑なり個別にいろんなお話を聞く機会はございますけれども,事業が始まって入所されてから,方々との懇談というのは,どちらかといいましたら個別懇談といいますか,個別のそういう子供の,児童の様子とか状況なんかを踏まえて,個別懇談みたいなものは実施しておりますし,そのような形が中心でございます。そして,こういうテーマを持ったことにつきましては,その代表者の方とお話し合いをするという機会を,適宜設けているとは思いますけれども,定期的に──懇談会という名称が,どういうことが含まれるかのあれはございますけれども,そういう全保護者が集まっていただくような懇談会みたいなものは,定例的といいますか,定期的な設置というか,実施はしておらないと思います。

72 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 先ほどの,前の陳情もそうですけどね現場のという,あの方々は保育士さんの話だったと思いますけど,今回はまさに御父兄の方々なんですけれども,この方々が持っていき場がなくって,私のところに相談に来られたんですよ。このことがね,重い。例えば,社会福祉協議会が民間委託という形で,委託先で受けておられるんでしょうけど,彼らがどんな対応ができるんですか。きのうだって聞いたって,何もお答えできないですよ。こども家庭局の担当所管課が,やはりその辺は一緒になって,親身になって相談なり問題点というのを吸い上げない限り,何の解決もできないと思いますよ。これ今回,こういう形で,こういうことにするんであれば,これからどんどん市民の皆さん方から議員に言っていただいて,事を大きく荒立てるというようなことになってしまいますよ。なぜ,今回のこの案件だって,こういうところで議論する前に,もっと地域で議論すれば,何とかできなかったのかなと,ここを一番思ってます。私らが出ていくと,トイレが改修できるやなんやとか,そういう話がいきなり出てくる。御父兄の皆さん方,本当にさっきも声震えて話されておられましたよ。そんな方々の声って,どう思っておられるのか。そこが一番問題ですよ。こども家庭局というのは,なぜできたんですか。ほかの自治体にはない,すばらしい子供中心の,そういうまさに子育て日本一のまちにしようっていう,そんな思いで,市長の思いでつくられたんやと思いますけど,全く逆の効果になってるんじゃないかなと思って,情けなく思ってますよ。まだまだ質問しますんで,ちょっと聞いていただけますか。
 例えば,最初に陳情者の方が,だいち小学校区内の学童保育を,今後2〜3年以内にだいち小学校校内で行ってほしいと。彼女らは,もうやむないからということで,あそこの保育コーナーを拡張してほしいとおっしゃっておられましたけども,そのことについて局長,今,答弁ありましたか。ちょっと,もう1度御答弁いただけますか。

73 : ◯長田こども家庭局長

◯長田こども家庭局長 だいち小学校内でやってほしいということについてでございますが,今の状況から申し上げますと,だいち小学校の児童数につきましては,今も多いわけですが,今後も増加傾向にあるということで,学校の余裕教室というのがないわけでございまして,そういう意味で,そこを活用した学童保育コーナーの設置ということについては,非常に難しいというふうに思っております。
 ただ,私ども今年度から,いわゆる学童保育と放課後子ども教室の連携というようなことでのモデル事業も,今始めているところでございまして,そういった総合的な放課後対策の観点も当然念頭に置きながら,引き続き学校あるいは教育委員会のほうと協議を続けさせていただきたいというふうに思っております。

74 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 先ほど御答弁の中に,学童保育,小学校区1カ所,複数の対応ということで,このだいち小学校ですか,ここの校区は,もともとだいち小学校というのは大黒小学校と千歳が合併してという。本来であれば,ここには児童館2つあってもおかしくなかった,そういう地域でもあったんですけれども,それは当然,そういうことでこの学童保育コーナーを増設されたんだと思いますよ。そのときに,今御答弁の中で,駅に近くて便利で応募が殺到して,77名っておっしゃられましたね,大黒が71名。2.31平米を,市の基準を上回っているから問題ないんやと,そういう答弁があったんですけれども。この2.31平米を上回っているから問題ないとおっしゃられるけど,大黒児童館を見ますとね,あそこは部屋が4つか5つぐらいに分かれてましたよ。だいちのここはワンフロアで,コーナー長とも話しましたけれども,コーナー長もまだ赴任されてそんなにたっておられないみたいですけど,代々の方々もやめられたっていうのも,このことかなと思ったのは,子供たちが異様に騒ぐと。もうびっくりするぐらい騒ぐと。それを静める手だてもないと。もうそれが実態やと。本当はきのう見たかったんですけど,それが見れなかったんで,また寄せてもらうことにしましたけれども。そういう状況なんですよ。2.31平米の市の基準を上回っているから問題ないと,これは問題でないかなと思ってます。
 それともう1つは,今,国のほうでは──この前の委員会でもちらっとお話ししましたけど,放課後子どもプランということで,放課後子ども教室,それから放課後児童クラブ,こういうものをこれから進めていくということで,今ももう19年から始まっておるやに聞いておりますけれども,ここの中で国がどうおっしゃっておられるか,理想は40人やと。補助のつけ方も,ピークの一番補助金の高いところは40人ですよ。そこからふえていくと,補助金の額が減っていく──御存じやと思いますけど,そして,3年連続で71名を超えると補助はカットするという,そういうことになっておるのは当然御存じですよね。それをあえて77名を容認されておるというのは,どういうことですか。

75 : ◯長田こども家庭局長

◯長田こども家庭局長 この1人当たりの面積基準というお話もございましたが,当然今,市の面積基準を上回っているから問題ないと,そういうふうに私ども,問題ないというふうに思っているわけではございません。当然,過密の状態ということにつきましては認識をしているわけでございまして,ただこの本市の面積基準は,国が示しておりますガイドラインよりも高い基準に設定をしておりまして,今現在,その基準を下回っている施設がほかにも数多くあるということで,まずはそういったところの対応をしていきたいということでございますので,そういう意味でございますので,御理解をいただきたいと思います。
 あと,先ほど国のほうの理想の人数,あるいは75人超えのお話もございました。当然,私ども,このあたりも十分に念頭に置いて,過密なり大規模とならないように,いろんな知恵を絞って対応していきたいというふうに考えております。

76 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 今の局長の答弁では答弁になってないですよ。それから,もう少し言いますとね,神戸市内の学童保育施設,児童館,106あるんですかね。そのうち,これ60人以上しかないんで,31から60というのも43施設あるんですよ。61人以上の施設が37施設あるんです。これ,国の理想は,子供のためには40人が理想やとおっしゃっておられるにもかかわらず,こんだけ多いところが,ぎゅうぎゅう詰めの中で子供たちを押し込めておる神戸市というのは,どうなんですか。

77 : ◯長田こども家庭局長

◯長田こども家庭局長 もちろん子供たちの放課後の居場所づくりの環境,この環境づくり,非常に大事であると思っておりますし,できる限りいい環境で放課後を過ごしていただきたいというのが,私どもの思いでございます。ただ,現状につきましては,委員からも御指摘をいただいておりますように,なかなか施設,あるいは児童の状況等々のこともございまして,多くの施設で十分な環境を確保することができていないと,こういう状況にあることにつきましても認識をいたしておりますし,今のままでいいというふうには思っているわけではございません。何とか少しでも環境改善に向けて,私どもも取り組みを進めていきたいというふうに思っております。

78 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) お聞きしますけれども,陳情者がおっしゃっておられた,隣の空きテナント,賃料は幾らですか。

79 : ◯児玉こども家庭局子育て支援部長

◯児玉こども家庭局子育て支援部長 現在借りております施設で,年間賃料が約350万でございますので,隣の区画は,それよりも少し狭うございますので,直接まだ借りる前提でお聞きしたわけではございませんけれども,それから推測しますと200万ぐらいにはなるんじゃないかと思います。ただ,隣も──現在のところもそうでございますけれども,隣はいわゆるスケルトンでございますので,賃料だけではございません,もし使うのであれば,もちろん床を張ったり,給排水を入れたりという整備費につきましては,現在のだいちコーナーつくるときでも約1,700万円ほどかかっておりますので,それは過去,テナントの後に入って1,700万でございますので,スケルトンの後でございますので,まだちょっと幾らぐらいとは言えませんけれども,別途それぐらいの費用はかかるというふうに考えております。

80 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 国の指針というか,国のほうでも,この辺のは先ほど言いました放課後子どもプランの関係というのは,各自治体は頻繁に厚生労働省なり文科省と意見の交換をやっておられますよね,御存じやと思いますけど。いろんな細かなことまで,姫路市さんなんか聞いておられますよ。神戸市はひとつもないですけど。その中に,例えば,先ほど言った71人,これを超える大規模施設,こういうのはやはり子供たちにとってはよくないと,国ははっきりおっしゃっておられるんですよ,だから40人という規模にして,一番そこに高い補助金を出そうとされておられる。なぜそこに向いて神戸市は行かないんですか。これ,読みますと,姫路市は厚生労働省なり文科省に問い合わせておられますけれども,71人以上の大規模をどうすればいいんやと。国は2つに分割せえと。そして,補助金も2,500万ぐらい出すと,2つ両方にというような,そんなやりとりもされている書類も,僕,今ここに手元にありますけれども。そういう,例えば隣のテナントじゃなくても結構ですよ,大黒とだいちのコーナーと,もう1カ所,別に同じようなものをつくるっていうことは可能じゃないんですか。そういうことを国とかに相談されたとか,そういうことについてどう思いますか。

81 : ◯長田こども家庭局長

◯長田こども家庭局長 そのあたりについて,私どものほうが国と相談したかどうかというのは,ちょっと私も今,存じ上げておりませんが,当然,補助制度をできるだけ国の補助をいただきながら,私どももできるだけ財政的にも何とか対応できるような範囲であれば,努力をしていきたいというふうには思っておりますが,このだいち小学校の校区の件につきましては,校内では,大黒児童館とこのコーナーということでございますが,近くに駅前にあります,校区外にはなりますが,たかとり児童館等もございますので,こういった既存施設の有効な活用ということで,何とか当面は対応していきたいというふうに考えております。

82 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 兵庫県が放課後児童健全育成事業というので,国から補助金を受けておられるんです。兵庫県は全国の上位10番リストの中に入っておられるんですよ。神戸市はこの補助事業で幾らぐらい補助を受けておられるんですか。

83 : ◯児玉こども家庭局子育て支援部長

◯児玉こども家庭局子育て支援部長 済みません,今手元に数字がございませんので,お答えできません。申しわけありません。

84 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) そういうことが即答できないというのが,そもそもおかしいんですよ。今,決算市会で,当然その辺の決算の資料というのは,当然そろえておられるはずなんやけども,そんな数字もわからんというのは,多分そういう申請をされてないんじゃないですか。しておるんですか。

85 : ◯児玉こども家庭局子育て支援部長

◯児玉こども家庭局子育て支援部長 済みません,手元に正確な数字がないからあれでございますけれども,もちろん児童館自身,あるいは学童コーナー自身は整備,ふやしてきておりますので,立地場所をなかなかすぐに──保育所なんかとも同じで,学童につきましても,ある程度近隣との調整とかいろいろございまして,年に何館もつくれるわけでございませんけれども,そういった整備をするに当たりましては,できるだけ国費を使うということで,今,委員おっしゃった国費の整備事業につきましても申請をして,内示をいただいた額の範囲内で国庫補助金はいただいております。

86 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) これから国のほうは,来年の消費税が導入されるかいかんによるんでしょうけれども,この辺の放課後子どもプランや,この辺にも1兆円規模の予算をつけると言うておられるんですよ。当然,神戸市もそれに向けて,文科省なり厚生労働省とやりとりをしながらやっておられるんやと思うんですけれども,この辺のところのやりとりは,当然,こども青少年課でやっておられるんだと思いますけれども,これ大変な費用やと思いますよ。神戸市全体の予算も,そして全体をどうするのか。そういうのも,今先ほどの会議の話もありましたけれども,そういう意味でいくと,このこども青少年課というのは,今,何人体制でやっておられます。

87 : ◯長田こども家庭局長

◯長田こども家庭局長 こども青少年課,16名でございます。

88 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 16名でね,国のそういう予算の話から,それからそういういろんな国との折衝,そして下は御父兄の皆さん方とのやりとり,とてもできる体制じゃないんじゃないかと。そういうことで御父兄の声をおざなりにしてきたんではないかと,私は思ってますよ。こども家庭局ができて,そういう子供たちのためにという局ができたのにもかかわらず,結局,逆の作用が働いておる。大変情けないことです。それなら,こども家庭局なんかなくしていただいて,もともとの教育委員会と保健福祉でやられたほうが,よっぽどって思ったりもしてしまうんですけど,そこまで言ったら気の毒なんで,今私の言ったことに対して,局長,どう反論されますか。

89 : ◯長田こども家庭局長

◯長田こども家庭局長 こども家庭局ができた目的といいますのは,当然,子供の成長段階に応じて一貫した施策展開を行うことで,子供・子育て支援をより一層充実させていこうということでございますので,確かに今,大井委員がおっしゃいましたようなこと,非常に私も耳が痛いといいますか,当然,私どももできるだけ耳を傾けて,御要望をお伺いをしながら,事業を進めていくというのが基本的な姿勢でございます。そういう意味で,きょうも陳述にございましたように,保護者の方からのそういうお声が,今,委員のお話にあったように,私どもも十分聞けてなかったということであれば,非常にその点につきましては,申しわけないというふうに思っておりますが,当然この学童保育,児童館の関係につきましては,指定管理者のほうとも私ども神戸市こども青少年課のほうが,日々も常に十分に意見交換,連携をしながらやっていく必要があるというふうに思っておりますので,きょうのいただいた御意見を真摯に受けとめまして,これから十分に誠意を持って対応していくということを基本に据えて,やってまいりたいというふうに思っております。

90 : ◯委員(大井としひろ)

◯委員(大井としひろ) 最後にしますけれども,先ほどの御父兄の方が声を震わせて,本当にもう思い余って陳情されたんですよ。私のところにも思い余って言うてこられたんですよ。それで話をお聞きすると,余りにも理不尽やなと思いましたんで,最終的には陳情する,どうしようという話もありましたけど,やっぱり陳情してもうたほうが,これみんなに知ってもうたほうがいいんじゃないかなと思っておりましたら,彼女らも陳情したいということで,陳情していただきましたけども。この思いっていうのは,すごい重いですよ。本当にもう切実に子供のことを思って,そして何とか環境をよくしたいって思っておられるんですよ。その声を踏みにじるとは言いませんけれども,聞く耳を持たんような形で対応されてこられたこども家庭局っていうのは,大変問題ありますよ。そして,私たちが出てきて,初めてこういう話になるっていうのも,そもそも問題ですよ。そんな議会で議論する前に,御父兄の皆さん方に真摯に向き合っていただいて,声を聞く,そっから始めていただかなければならないんではないですか。この問題はね,このだいち学童保育コーナーだけの問題だけやないと思いますよ。僕,多分──私は須磨の地元だから,こんな大きな声を上げてますけど,多分ほかのところも,先ほどのあの数字では120人というような施設もあったんでね,そんなことを考えると,そんな声,どうされておられるのか。いや,僕,本当は1件,1つ1つ調べたいとも思いますけれども,まずはこのだいちの問題,これを何とか御父兄の皆さん方が思っておられる,そういうふうに改善していただくように,これからもここら辺のところはウオッチさせていただきますし,次回の委員会でもその辺の状況を,また尋ねるかわかりませんけれども,やはりそういう向く先,国のほうとも,そして地域の御父兄や学校関係者,あるいは子供たち,最後は子供たちですよ。子供たちのためにということで,ぜひ動いていただきたいということだけお願いして,終わります。
 以上です。